モカの言い分 その1
もう皆さんご存知だと思いますが・・・
うちのモカは前脚と顔まわりを触られるのが苦手で^^;
イヤイヤがMaxに達してしまうと歯を使うことがあります。
でも、これでもだいぶ落ち着いてきて、今ではムキムキ(顔)はしても歯を使うまでには
至らなくなくなってきました。
では、歯を使う、咬む仔って悪い仔でしょうか?
巷では・・・
・咬むなんて許してはいけない=悪い仔(→時には飼育放棄)
・厳しく叱らないから飼い主がなめられる
・犬が飼い主より上だと思っている
などなど言われたりしますよね。
確かに噛まれれば痛いし、こんなに可愛がってあげているのになんで飼い主を咬む?と、
イライラもするし。
あっ、私は怖かった時期もありました。
すると、自分のワンコのことが分からなくなり、どう対処して良いか分からなくなり
ついつい叱る。
でも落ち着いて考えると、ワンコにだって理由があるのですよね。
ワンコの気持ち(犬目線)で考えてみると・・・
・次はいったい何をされるんだろう?
・ママのあの行動は怪しい!息を止めてボクのことをガン見してる!
きっと何かあるに違いない。
・あの怖い顔(表情)の時には痛いことされた事があった。 など
危険から自分を守る為に、小さな頭で一生懸命考えて
あげくわけがわからなくなって、パニックに陥って・・・
自己防衛の為に口を使うしかないと選択させてしまうのです。
もしかしたら、そういう状態へ追いやっているのって、飼い主の行動だったりするのですね。
その人側の行動を一つ変えてみるだけで、ワンコの“追い詰められた感”て
軽減してあげられるものではないかと実感しています。
私が感じる一番簡単なようで、一番難しい方法が「見ないこと」です。
逆に言うとモカが幼い頃、私は何をする時もガン見して、見つめるように行っていました。
きっとそれが嫌で、怖かったのでしょうね。
だから強化してしまったのかも・・・。(反省です)
人目線で言うと「可愛いから見ていたい」けれど
犬目線では「かなり怪しい」(笑)
犬同士のシグナルを見ても視線が合ったり、ガン見されると気持ちが“ザワザワ”する様子が
伺えますね。
それを踏まえて「目を見ない」ように、モカの苦手な部分(顔まわり)を触っては→
・タンタン♪(マーク)
・すごいね
・カッコイイね
・やったね
この2次強化子で励まし続けて~やっとここまで触れるようになりましたぁー(^_^)v
↑残念ながら前脚を触ってる写真がありませんが、前脚も触れるようになってきたんです♪
(お手が出来るようになるのも~夢では無いかも~♪)
はじめた当初は、1日1回限定で、
触っては→大好きなアイスクリームだったり(笑)
〔モカの苦手な部分を触る事〕と〔大好物〕を対提示(古典的条件付け)してきました。
今ではやっと、(上記の)2次強化子で苦手なことを乗り越えられるようになってきました。
ハズバンダリートレーニング万歳です!
モカの言い分を聞きながら、人間側のちょっとした行動を変えてみる=折り合いを付ける。
これが仲良く暮らすための近道ではないかな?と、つくづく感じています。
チャーリードッグスクールでワンコの習性を学んではじめて気付くことができました。
だから咬む仔には、それなりの理由があって決して悪い仔ではないのだと思います。
昨年末に神奈川県の動物保護センターを訪問したとき、残念ながら処分されてしまう理由の1位が咬む仔でした。
咬む仔だからと命を落とすことがありませんように・・・☆
そう願わずにはいられません。