だって家族だもん♪ moka&non-diary

モカとのんとのトレーニングのあれこれ・・・を綴っています。

『犬の社会化』

 犬の社会化って、犬を飼っていらっしゃる方ならご存知だと思いますが
それって、パピーの頃の話であって、もう家はとっくに過ぎてしまっているし、
既に終わってしまったと諦めている方、実は少なくないのではないでしょうか?

一般的に、子犬を迎え生後3~5ヶ月位迄が社会化期と言われることが多く、
それ以降では手遅れとか、社会化期を過ぎてしまうと、頭に入っていかない。と
煽られ、一番デリケートで大切な時期に、最初が肝心だからと叱ったり、脅かしたり、
力で制してみたり…、いろいろなことを行ってしまった結果、
大切なボタンを掛け違えてしまったという結果になってはいないだろうか。
実はこれ、私もモカに行ってしまった、経験談(大失敗)でもあります(>_<)

しかし、社会化って何歳からでも出来るんですよ。
遅い、手遅れなんていうということはありません。
なぜならば、種の違う犬達がこの刺激の多い人間界で生きていく為に必要な
『お守り』となるような《安心・安全》を、私達飼い主が伝えてあげられたら、どんな強い刺激や荒波でも乗り越えることができると思うからです。
これは、我が家のモカとのんに教わりました。

では、実際にその『お守り』とは?
犬がワクワクする嬉しい言葉(好子)を沢山作ってあげることです。
苦手なものと無条件に嬉しいもの(オヤツ)と都度、都度、提示(重ねて)して
いくことで作ることができるんです(誰でも出来ますよ~♪)
具体的には、名前を呼びながらオヤツを食べさせたり、名前を呼びながら
犬が喜ぶところを触ってあげたりして、犬には雑音でしかない言葉(音)に、
犬の嬉しいことを重ねていきます。

すると、名前を呼ばれると犬にだって感情があるから、
『嬉しい』という気持ちが湧き上がるようになるのです。
(犬には感情があると、近年~科学的にも証明されていています。)

これが出来上がれば、苦手な物(犬、自転車、車など)が現れた時でも、
その場で名前を呼ばれたら、苦手なものより嬉しい気持ちが優先し、気にならなくなるのです。
結果、慣れて⇒『大丈夫』と学習するようになるんですね。犬って…。
私はこのお守りを、いろんな状況で使えるように、沢山作ってきました。
(この4年間で・・・)


そのお蔭で、この夏は大きな変化がありました。
我が家には、吠え吠えなのんちゃんがおりますが、大勢ワンコさん達が集まる所へ出かけることが多かったこの夏・・・、
『大丈夫』という経験を沢山して、
今、彼女の中で何かが変わりはじめているようです。
又私の中でも、犬にとって何が一番大事なのかが、やっと見えてきたように感じています。

それは、吠えることが悪いのではなくて(吠えは犬として当然の行動だから)
強い刺激(対ワンコさんであったり、聞き慣れない物音など)の中で、
のんが『大丈夫なんだ』と感じられる空間をどれだけ私が与えてあげられるか?
だと思うんです。
《安心・安全》のお守りがあれば、大丈夫。
これを作ってあげて、いろんな経験をさせてあげることが“犬の社会化”だと思うんです。

このようなことを考えると、叱りや脅しで≪安心・安全≫を与えられるわけがありません。
逆に言うと、叱ったり脅したりしなくても、種の違う犬達に伝えることが出来るなら、
あなたなら、どちらを選びますか?
心を通わせるのに必要なものは、犬も人間も一緒だと思いませんか?
私はこの『お守り』を大切に、これからも社会化を継続していきたいと思っています。