杉並座学 2013.06.30
だいぶ日にちが経過してしまいましたが・・・(^^;;
6月30日にチャーリードッグスクールの杉並座学へ参加させていただきました。
今回のテーマは【基礎の基礎】
先ずは動物福祉のお話がありました。
■動物福祉(アニマルウェルフェア)とは?
・恐れや不安からの自由:Freedom from fear and distress
・飢えや渇きからの自由:Freedom from hunger and thirst
・不快からの自由:Freedom from discomfort
・怪我や病気からの自由:Freedom from pain injury and disease
・正常な行動を表現する自由:Freedom to express nomal behavior
↑これらを配慮しつつ
■犬の欲求について(7つの欲求階層)を満たしてあげる。
①命の安全
②飲食
③健康管理
④睡眠と休息
⑤運動
⑥探査行動
⑦縄張り行動
まずもって①が最も大切であり、①~⑦が満たされていない場合に
問題行動が現れてくると言われているようです。
① 生命の安全
人間から見たら、「我が家は大丈夫、問題ない!」と思っても
では、ワンコから見たときはどうなのか?
『安全だ』『居心地が良い』と思ってくれているのでしょうか?
例えば・・・・
・吠えた
・噛んで欲しくないもの(家具など)を噛んでしまった
・オシッコを失敗してしまった
そういう時、脅かしたり、怖い顔をして怒ったり、叩いたりしていたら、
それは決して居心地の良い安心していられる場所ではないですよね。
だって、これら全て人間には都合の悪い(問題行動といわれるもの)事であっても
ワンコにとっては吠えることも、噛むことも、排泄することも、ごくごくあたり前の行動で、悪い事だなんてこれっぽっちも思っていないのですから。
だから『NO』ではないのですね。
だから怖がらせてはいけないのですね。
このように犬という動物を知ったうえで、ワンコと飼い主の間でルールを決めることが
ワンコと仲良く暮らせる方法だと、夏目先生はよくお話してくださいます。
・吠えたとき:今は吠えなくても大丈夫だよ~ママにもちゃんと聞こえているよ。
・噛んで欲しくないとき:手で覆って「しないよ~」
・オシッコを失敗してしまったとき:「シーシー(の場所)はこっちだよ~(と誘導)」
*出来た時に褒める事も重要ですね!!
↑これは我が家の場合ですが・・・その家庭でのルールを教えてあげられたら良いのですよね。
そして、そのルールには「罰をつかわない」
古典的条件付けで条件付けた方が年をとった時にも
ものを言うのではないでしょうか。と。
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古典的条件付けとは、代表的なものに「パブロフの犬」がありますね。ご存知ですか?
メトロノームの音を聞くとよだれが垂れてしまう~というものです。
そしてチャーリードッグスクールでは、基本の基=『名前を呼んでオヤツ』を使って条件付をしていきます。
名前を呼ばれたらよだれが出ちゃうくらい『嬉しい!』この嬉しいという感情を育てます!
それには無条件に嬉しいオヤツを使って
名前を呼んで→オヤツ
次に応用で・・・
苦手なもの(自転車・車・対ワンコさん・人など)を見たら→オヤツ
(これらを対提示といいます)
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普段からこのトレーニングを重ねることによって、イザというとき
・名前を呼ばれたら恐怖の中でも怖くなくなった=リラックスできる
・ワンコさんが来たらオヤツがもらえる~だから怖くなくなった=吠えなくていい
・毎日のお手入れが苦手だけど、終わったらいっぱいオヤツがもらえる→だったら少しくらい我慢するよ=噛まなくていい(唸らなくていい)
・車が嫌いだけど、乗ったらオヤツが沢山もらえた(嬉しい事)→少しくらいなら乗っても良いよ!
と、「しつけ」とは、行動を整えてあげるもの。
だとお話をしてくださいました。
問題行動に対するトレーニングって、即効性を求め、早く効く方法こそが良い方法だと思われがちな犬のトレーニングの世界ではありますが、私はそうは思えないんですね。
即効性の裏には、脅して圧力をかけて…、それは「恐れや不安からの自由」をワンコから取り上げているだけだと思うのです。
一方的な人間側の想いだけでは、フェアではありませんよね。
ワンコの特徴(習性)を知った上で、ルールを決める。折り合いをつける。
罰を使わないトレーニングで、双方の想いが通い合える。
そんな夏目先生のトレーニングを続けてきて本当に良かった。と思える
笑いあり、涙あり(?)の楽しい座学でございました。
チャーリーママさんこと夏目先生、そしてご一緒させていただいた皆様、
楽しい時間をありがとうございました٩(⑅´◡` )۶٩( ´◡`⑅)۶ᵋᵎᵌ⁎४*✧